梅花道
その一
門前で居づまいを正し、心を静める。
その二
まだ朝露の残る園内に足を踏み入れる。
その三
梅林の全体をゆっくり目で追う。そして木立の小道を歩き、その息吹に触れる。
その四
枝先に目を落とし、一輪一輪を愛でる。百品種の実に美しい表情を見極める。
その五
古木を探す。地面を這うような幹、優雅な曲線をえがく幹、黒く耀く樹肌、臥竜梅・鉄幹と呼ばれるもので、時の流れ、生の鼓動に出会える。
その六
そして、そっと清楚な花々に近づき、深呼吸…。ふくいくとした香りが体の隅々に流れ、至福の喜びを味わう。
その七
門を出、心静かに時を楽しむ。
茶道・華道とそれぞれ、その道にはお作法がございます。水戸観光協会究極、梅のすべてを深く観賞していただくためのお点前をご紹介いたします。春に魁咲く梅、春の兆しを探しに。偕楽園だからこその、味わいが堪能できることでしょう。
 緑深い木立に囲まれた偕楽園、園内の梅は、第九代藩主斉昭公が、全国の藩から集められ、貴重な品種が数多くあります。そのため多種にわたりその特性から早咲き、遅咲き、と開花時期にも幅があり、長期間にわたり観梅が、楽しめる特徴があります。蕾から全開するまでの花の変化を楽しむ、探梅・賞梅・送梅と風雅な言葉もあります。芳香、百品種の花の表情、色合いの相違などを、一輪一輪よくご覧ください、花の美しさに驚きと喜びで、心が湧く事でしょう。また、開園当時からの年数を経た古木の幹は、風雪に耐え、苔を宿しながら樹勢を広げるすがたに、生命の力強さを目にすることが出来ることでしょう。 

 花の香りは、雨上がり、早朝の朝露の残るときが一段と香ると言われております。木々に囲まれた偕楽園は、空気も浄化され、格別の「梅」の味わいが出来ることでしょう。もうひとつの楽しみ方として、昭和初期に数多い品種の中から花の形・香り・色の優れている梅が選定されました。この六名木が園内でご覧頂けます。また偕楽園は、訪れる人に憩い、安らぎを与える場所として、環境省選定の「かおり風景一〇〇選」に選定されております。